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お疲れ様でした~、と言えないのは、私が国立大学受験生だからであります。
ばっちりなんちゃって理系(生物理系)七教科受けてきました。
さて、今回は、年齢制限か注意書きかを書こうかなと思ったのですが、
直接的な描写は出ていないから良いか、と思うことにしました。
苦手な方がいたらすみません。
それと、覇王がバルベロに惚れていたのは事実です。
シュウはバルベロと同様、全く気付いていませんが、リーファは嫌というほど分かっています。
あと、拍手下さった方、コメントまでつけてくださった方、ありがとうございます。
次章は名前の通り、脇役二人がでしゃばりますが、ちょっとは進展……させたいです。
合流したまでは良かった……と言えるのだろうか。
「リーファがああぁぁぁ、いないぃぃ」
「あー、五月蝿いですね。黙って下さい」
ミューシアが泣き叫び、ビアンカが声を荒らげ、魔術が飛び交う。
とりあえず、森の中だったから良かったものの、これが町なら、被害は怪我だけでは済まされないだろう。
案外まともな感覚を持ち合わせているシュウは、水筒の水を飲みながら、そう思っていた。
そして、二人が無事で、かつ、ビアンカが堕天している。少なくとも、他人の恋愛沙汰には敏感なシュウは、二人の関係に進歩があったのだろう、と思ったのだが……
「うわぁぁぁ、しょうわるてんしがああぁぁぁ」
進展は無さそうだった。
元々、リーファと違い、シュウは「餓鬼二人の恋愛沙汰」になど興味は無いのだが、五月蝿いのは頂けない。否、五月蝿いだけだったら、シュウも許せる。
「手前らっ、俺が魔術使えねーこと忘れてるだろ!」
シャーナであるリーファより、体はずっと丈夫なため、死ぬなんてことはないが、二人の魔術の腕、というより威力は相当の物だ。範囲も広い。さらに、リーファのようにしっかりコントロールもできていない。
だから、思わず怒鳴りつけてしまったのだが……
「うわあぁぁぁん、シュウが怖いいぃぃぃ」
ミューシアが怖がって泣き出し、
「どうしてくれるんですか? シュウ!」
ビアンカが怒った。
「“どうしてくれるんだ”は、俺の台詞だ!」
シュウは何故、自分が怒られなくてはいけないのかは分からない。むしろ、我慢しているのは、自分だ。シュウは、無言で水筒を地面に叩きつけた。
そして、こんな毎日は、一年間続いたのだった。
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